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「望月しょうせいどう」の美肌と健康情報

「皮ふは内臓の鏡」といわれます。このサイトは、家族全員「素肌美人」をめざして、トータルな健康美を提案してまいります。

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かぐや姫の手紙

Author:かぐや姫の手紙
霊峰「富士山」を仰ぎ見るJR富士駅前商店街で、薬屋を開業して105年。
「皮膚・漢方・サプリメントの専門店として地域の元気を応援しています。
自律神経失調にお悩みの方、アトピー・アレルギー・イボでお悩みの方ご来店下さい。
お悩みに応じた様々なスキンケア化粧品を数多く揃えております。

※『健康情報』などは、店主tasogareが担当。
※『スキンケア情報』などは、fuji・bijinが担当しています。

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憂しと見し世ぞ今は恋しき

戦塵さめやらぬと言うべきか、その頃は母の実家の近所には爆撃で半分吹っ飛んだ煙突の工場の焼け跡や、レンガやコンクリの瓦礫が山を成した空き地が、復興しつつある町並みの中に点在していました。
棒きれでその瓦礫を掘ると中から熱で溶けたガラスが出てきたり、そこに夏の強い日差しがあたってキラキラと輝き退嬰的な美しささえ感じることもありました。
富士から東京の西端にある実家に帰省するのには、子供には気の遠くなる程の時間、鈍行列車にゆられて川崎まで行き、そこから国電に乗り換え私鉄を乗り継いでやっとたどり着くという有り様でした。
途中、熱海のアイスクリームや大船のサンドイッチに釣られて、文句も言えず只ひたすら退屈な時間を、窓をかすめる電信柱を数えたり停車駅の名前を唱えたりしてやりすごしていました。
小学校に上がる少し前、登園拒否していた幼稚園児のころだったかと思います。
うさぎの郵便屋さんやチューリップの遊戯などは自分には似合わないとなんとなく違和感を持っていたのと、小児ゼンソクの発作で殆ど家にいて犬と遊んでいました。
明るく健康な世界とは目に見えない薄い壁に隔てられているような妙によそよそしい感覚が基本的にあったような気がします。
今ほど交通機関は便利ではなかったので、冠婚葬祭以外は1~2年に一度くらいの帰省ではなかったかと思います。

母の実家もご多聞に洩れず戦災にあって全焼し、敷地の隅に母屋を建ててそこに叔父夫婦が住み、葡萄棚をはさんで小さな離れがありそこには寡婦となった祖母が一人で暮らしていました。
その質素な離れと塀の間に自家用の野菜などを作る畑と竹林があって、その辺りが私や従兄弟、子供達の遊び場になっていました。
ある暑い夏の午後、畑の脇で幅跳びをして遊んでいました。何人かの従兄弟と熱くなって競いあっていた時、私は目一杯の助走を付け、足のバネを効かせて勢い良く踏み切り空中に飛び出しました。
畑の畔に植わった青々とした枝豆の高さを軽々と越え、日向の匂いを深々と吸いながら胸をそらし、そして足を前に突き出しました。
最長不倒距離を無論のこと狙っていた私は、棒で地面に引いた従兄弟たちの着地地点の線を確実に越えることを信じて疑いません。
それよりも遥か彼方の、あのコンクリの白い枠の中に着地しよう、すこしゴツゴツした茶色い土にチョロチョロと草が生えた畳一畳ほどのあの白い枠の中こそが勝利の場所だ。
そして私の思惑通り、目指すところにかかとから着地しましたが、なぜか妙にフワフワとした感覚で現実感がありません。「浮き島?」という感じです。
昔の風景

そこからはなぜかスローモーションのような記憶です。かかとはどんどん埋まりそれが足首、ふくらはぎと次第に地面に吸収されていきます。一体どこまで沈むのかと訝っている間もなく、胸の高さまで来た時には自然と口を一文字に結び、目は固くつむっていました。
頭まで一度沈んでそれから一気に浮き上がりました。周りは一面の茶色い水でした。背は立ちませんが幸い手を伸ばすとすぐそこにコンクリの枠があったので、一人で這い上がることができました。
同時に見ていた従兄弟が一斉に母屋に向かって駆け出しました。
「大変だ!・・・ちゃんが肥溜めに落ちたぁぁ おばーちゃーん!」
すぐ風呂を沸かして全身を洗ってくれた祖母はこう言いました。
「ああ、もう大丈夫だ。これからはよ、金運には恵まれることだんべ」しかし、年寄りの慧眼も過つこともあるようで、
未だ金運には縁がないようです。



コメント

思い出しました
 私が子供の頃は、畑の周りに必ず肥溜めがありました。匂いもあるし深さも分からないので、当然注意をしながら遊んでいたという記憶が蘇りました。
 得がたい経験をされたYさん。きっとお祖母さんの予言通りになりますよ。
三島ホタル #-|2007/05/10(木) 13:21 [ 編集 ]
>コメントありがとうございます
肥溜めの画像を求めて近くの畑を探し回りましたが、もう既にどこにもありませんでした。寄生虫のいなくなった現在、人糞を利用する好機かもしれないと逆に思いました。やはりウンは天にお任せするよりも自らの手でつかむものだと思います。
tasogare #-|2007/05/10(木) 17:20 [ 編集 ]

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